先輩移住者に聞くっ! 収入・支出のビフォーアフター

移住先では家賃や物価が異なる傾向にあります。移住してからの気になるお財布事情を先輩移住者に聞いてみました!
Aさんのケース。首都圏からUターン

Aさん、移住前と移住後の違いを教えてください。
東京で働いていた頃は、1回の飲み会や遊ぶ費用が高かったですね、終電を逃してタクシーで帰宅したら、その月は飲み会に行けない(笑)。長野県飯田市に戻ってからは、オンラインで英会話を学んだり自分の時間が増えました。
実家暮らしをしているので家賃が抑えられていて助かっています。家族と家事を分担するので、それもあって自分の時間が増えていると思います。
交際費は習い事や旅行などがメインです。結婚式のお祝儀があると交際費があがりますが、結婚式や披露宴におしゃれをして出かけるのは楽しいですね。
収入が1万円アップ、支出は減ったので、今は貯金が出来ます。三遠南信道(さんえんなんしんどう)も整備されつつあるので、静岡県までドライブしたり、名古屋まで買い物に行くこともあります。下道(したみち:有料道路でない道)を使っても、名古屋まで2時間半程度で行けますよ。
公共交通機関を使うと5時間くらいかかるので、連休でないと無理ですが、東京に出かけることもあります。友達に会ったり、行ってみたいお店を訪ねてみたり。
東京にいたころは出かける場所を漫然と決めていました。今思うともったいないことをしたと、ちょっと公開しています。でも、今はインスタや他のメディアで情報収集してから、行きたい場所を決めています。その点では、今の方が流行を追っかけています。東京は、流行しているものを消費するためのまち、飯田市は有意義な生活をするまち、と分けています。
Bさん一家のケース。首都圏からIターン

Bさん(奥さん)、移住前と移住後の収入と生活費の違いは?
移住先の食費はそれほど変わりません。全国展開しているスーパーの価格は、移住前と同じと感じています。移住先では、旬の野菜が安いだけでなく、採れたての野菜は圧倒的に質が高いです。飲食店を経営していることもありますが、移住後は食材の旬を意識するようになりました。
移住して驚いたのは、おすそわけの文化が強いことです。「野菜が採れすぎた」と旬の野菜を持ってきてくださるご近所さんやお店の常連さんには感謝しています。私は野菜の栽培はしていないので、実家に帰省した際にお菓子を買って御礼をしたりと、違う形でおすそ分けをしています。
子供の教育に関しては親の価値観があるので、絶対これ!というのはないと思います。自然にとても近い場所で暮らし、通学や帰宅の途中で大人に会うと「行ってきます」「こんにちは」とあいさつを普通にする習慣は今の時代に必要なものだと感じています。
すごく面白いのは、お寺で英語が学べるなど、学ぶ機会が様々な場所にあることです。小学生と中学生にクラスが分かれていて、格安の授業料で英語の教授歴半世紀という70歳を過ぎた方(お寺の檀家さん)が、ほぼマンツーマンで英語を教えてくれます。
思わぬ出費になっているのが車両費です。車社会の移住先での生活に、車はマストです。移住する際は、家賃と車両費はセットで見ておくと良いと思います。
移住前後の収入・支出に関して少しでもイメージを持ってもらえたでしょうか?移住希望者の方と話をすると「地方だと給料が下がるから移住できない」という声も聞きます。また「半農半X」という、兼業農家のトレンドも広まりつつあります。
また、飯田下伊那(いいだしもいな)でも、地方らしい助け合いの文化があります。それは、貨幣によるものではない、おすそ分け、車の送迎、農家の方が家庭菜園の愛好者に苗をあげたり、など様々な形で存在します。田舎暮らしは、貨幣経済から少し離れることになることも意識してみてください。
文章:ノビィ